好きから始まったことが、誰かとつながる

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薬剤師 微熱

在宅業務担当しています。音楽と自然が大好きです。好きなことには熱中するタイプで、最近ピアノを始めました。健診でコレステロール高めと指摘されるお年頃ですが自転車で毎日駆け回っております。人生の最期を迎えるその時に、「いい人生だった」と言えるように過ごしたいと思っています。


先日、新潟で開催された学会に参加してきました。

今回、私たちが発表したのは、薬局で野菜のマルシェを開催する取り組みについて。

薬剤師が野菜を育てて、薬局で販売する。

文字にすると、なんだか不思議な活動ですよね(笑)。

もともとは、「自分たちで野菜を育ててみたい!」という思いから始まったこと。

うまくいくかなんてわからないけれど、とりあえずやってみよう!

そんな小さな一歩でした。

もちろん、せっかくやるなら地域の方に喜んでもらいたいし、薬局のことも知ってもらいたい。

でも、続けていくうちに、これって本当に意味のある活動なのかな? と迷うこともありました。

そんな中で迎えた、今回の学会。

私たちの発表に興味を持ち、話を聞きに来てくださる方がいました。

しかも、これまで面識のなかった方たちです。

お話ししてみると、

「実は、私も野菜を育てているんです」

「うちの薬局の近くにも空き地があって」

なんて、思いがけない共通点が見つかります。

別の会場では、実際に野菜を販売している薬局の発表もありました。

あれ? なんだか、みんなの話がつながっていく!

それぞれ違う場所で、違う仕事をしていても、同じような思いを持って活動している人がいる。

そして、私たちの取り組みに共感してくださる人がいる。

それが、素直に嬉しかったのです。

何か大きな成果を出したからでも、立派な実績があるからでもありません。

自分たちの「好き」を形にしてみたら、同じように面白いと思ってくれる人がいた。

それだけで、なんだか心強くなりました。

一方で、ほかの方の取り組みから刺激を受けると同時に、これからの課題も見えてきました。

まずは、体力!(笑)

野菜を育てるのも、収穫するのも、なかなかの重労働です。

本業もある中で、無理なく続けていくにはどうしたらいいのか。

定期的にマルシェを開催するなら、開催日に合わせて計画的に野菜を育て、収穫できるようにする必要があります。自分ひとりで頑張るのではなく、一緒に取り組む仲間を増やしていくことも大切です。

楽しいから、好きだから。

その気持ちを大切にしながらも、長く続けていくための仕組みを考える。

好きなことを好きなまま楽しむためには、そんな現実的な視点も必要なのですね。

今回の学会で持ち帰ったものは、発表の成果だけではありません。

自分たちの活動を面白いと思ってくれる人がいること。

そして、同じように何かを始めている人たちがいること。

普段の生活では出会わなかったかもしれない人たちと、思いがけずつながることができました。

何かを始めるとき、最初から正解がわかっていることなんて、そうそうありません。

うまくいくかどうかわからないけれど、やってみたい。

そんな小さな思いが、誰かの共感を呼び、新しいつながりを生むこともあるのですね。

薬局も、薬を受け取るだけの場所ではなく、地域の人たちが気軽に立ち寄り、誰かと出会い、つながる場所になれるのかもしれません。

まだまだ試行錯誤は続きそうです。

まずは体力を温存しつつ(笑)、無理なく続けられる方法を考えていこうと思います。

好きから始まったこの活動が、これからどんなつながりを生んでいくのか。

私たち自身も楽しみにしています。