雨の前の頭痛、正体は「耳」と「水」? ~天気痛を漢方と栄養でやわらげる~

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薬剤師 アッキー

薬剤師アッキーです! 漢方薬のスペシャリスト!オーソモレキュラー療法にも精通し、食事・サプリメント・ライフスタイルなど、多方面からあなたの健康をサポートいたします。はる薬局グループのInstagramを担当しておりますので、DMからのお問い合わせもお待ちしています!



「雨が降る前になると頭が痛くなる」「台風が近づくと体が重い」。そんな不調を「気のせい」「年のせい」で済ませていませんか?実はこれ、「天気痛」や「気象病」と呼ばれ、ちゃんと理由のある体の反応なんです。台風や秋雨前線で気圧が大きく変わる9〜10月は、1年のうちでも特に不調を感じやすい時期。今回は、漢方と栄養の両面から天気痛との付き合い方をお伝えします。

 

気圧の変化を感じるセンサーは「耳の奥」にある

天気痛の鍵を握っているのは、意外にも「耳」です。耳の奥にある内耳(ないじ)には、体のバランスを保つためのセンサーがあり、ここが気圧の変化もキャッチしていると考えられています。

このセンサーが敏感な人は、わずかな気圧の低下にも反応しやすく、その情報が脳に伝わることで自律神経が乱れ、頭痛やめまい、首肩こり、だるさ、気分の落ち込みなどにつながるといわれています。飛行機やエレベーターで耳がツーンとしたときに、なんとなく気分が悪くなる。あの感覚の弱いものが、天気が崩れるたびに起きているイメージです。

乗り物酔いしやすい方は内耳が敏感な傾向があるため、天気痛も起こりやすいといわれています。思い当たる方は、ぜひこの先も読んでみてください。

 

漢方では「水の巡りの滞り」=「水毒」と考える

漢方では、雨の日や湿気の多い日に悪化する不調を「水毒(すいどく)」、または「水滞(すいたい)」と呼びます。体の中の水分がうまく巡らず、余分な水が溜まってしまっている状態のことです。

体の中に余分な水が溜まっていると、外の湿気や気圧の変化の影響を受けやすくなると考えられています。スポンジが水を吸って重くなるように、体も重だるく、頭もすっきりしなくなるわけです。

こんなサインがある方は、水毒タイプかもしれません。

  • 雨の前や雨の日に頭痛・頭重感が出る
  • めまいや耳鳴り、乗り物酔いをしやすい
  • 顔や足がむくみやすい
  • 口は渇くのに、尿の量が少ない

こうした水毒タイプの天気痛には「五苓散(ごれいさん)」がよく用いられます。体の水分バランスを整える代表的な漢方薬で、むくみやめまい、二日酔いなどにも使われてきました。体質によって合う・合わないがあるので、気になる方は薬剤師や医師にご相談ください。

 

栄養の視点から:「マグネシウム」と「ビタミンB群」

栄養面では、神経や血管の働きを支える栄養素に注目してみましょう。

マグネシウムは、筋肉や血管の緊張をゆるめたり、神経の興奮をしずめたりする働きに関わるミネラルです。ストレスや汗で失われやすく、精製された食品中心の食生活では不足しがち。海藻、大豆製品、ナッツ、玄米などに多く含まれます。

ビタミンB群、なかでもビタミンB2は、体の中でエネルギーをつくる工程に欠かせない栄養素です。脳は大量のエネルギーを使う臓器なので、エネルギー代謝がスムーズであることは、頭をすっきり保つための土台になります。レバー、卵、納豆、乳製品などを意識してとりましょう。

ちなみにマグネシウムとビタミンB2は、片頭痛の予防の分野でも研究が行われてきた栄養素です。「薬に頼る前に、まず体の材料を整える」という考え方は、漢方の養生とも共通しています。

 

今日からできる、小さな一歩

・天気予報アプリで気圧の変化をチェックし、「来そうな日」を予測しておく
・耳を軽くつまんで上下左右に引っぱったり、ぐるぐる回したりして耳まわりの血流をよくする
・蒸しタオルで耳の後ろや首すじを温める
・冷たい飲み物は控えめにし、水分は温かいものを少しずつ
・味噌汁にわかめや豆腐を入れて、マグネシウムを手軽にプラス
・朝ごはんに卵や納豆を。ビタミンB群でエネルギーの土台づくり
・湯船につかって軽く汗をかき、体の余分な水を巡らせる

天気は変えられませんが、天気に振り回されにくい体をつくることはできます。「今日は雨だから仕方ない」とあきらめる前に、耳を温めて、水を巡らせて、栄養を整える。そんな小さな積み重ねで、秋の天気と少し仲良くなってみませんか。

「自分は水毒タイプ?」「どんな漢方やサプリが合う?」と気になった方は、はる薬局公式LINEから薬剤師にお気軽にご相談ください。