
薬剤師 微熱
在宅業務担当しています。音楽と自然が大好きです。好きなことには熱中するタイプで、最近ピアノを始めました。健診でコレステロール高めと指摘されるお年頃ですが自転車で毎日駆け回っております。人生の最期を迎えるその時に、「いい人生だった」と言えるように過ごしたいと思っています。

今年の夏も本当に暑かったですね!
そんな夏のある日のお話です。
「なんか、ちょっと調子悪いなぁ」
そう思いながら何とか仕事を終えて家に帰る頃には、気持ちが悪くて、立っているのもしんどい。
「これは……ちょっと本格的に具合悪いやつだな」
でも、家には夏休み中の子どもたちがいる。
ご飯を作って、洗濯して。
最低限のことはやらなくちゃ。
……母親、休めない。
と思っていたのですが。
さすがに限界を感じて、子どもたちに、
「今日、お母さんちょっと調子悪いんだ」
と伝えました。
すると、どうでしょう。
いつもなら、
「えー、これ嫌い」
「お風呂まだいい」
「歯磨きめんどくさい」
「お母さん、これやってー」
と言っている子どもたちが……
めちゃくちゃ素直。
好き嫌いの多い娘が、食事に文句を言わない。
(奇跡。)
お風呂も入る。
歯磨きもする。
食器も片付ける。
……え?
君たち、そんな機能あったの?
しかも息子は、習い事の帰りに飲み物まで買ってきてくれました。
優しい。
優しすぎる。
いつもは「自分でやってよー!」と思っているのに、いざというときにはちゃんと自分たちで動ける。
なんだか、ちょっと嬉しくなりました。
そして、もうひとつ。
自分でも意外だったことがあります。
ピアノです。
2年前から趣味で始めたピアノ。
普段は、
「今日は練習したくないなぁ」
と思う日もあるのに。
具合が悪くてピアノが弾けない日が続くと、
「……ピアノ弾きたい」
「早く練習したい!」
って思うんです。
人間って不思議。
できなくなると、ものすごくやりたくなる。
ピアノの前に座る元気もないのに、頭の中では練習している。
「ここ、もうちょっと上手く弾きたいんだよなぁ」
……いや、まず寝なさい(笑)。
結局、3日ほど、ほとんどご飯が食べられませんでした。
そして、普段店頭に並ぶのを見ているだけのOS-1が、このときばかりは……
「……うまい。」
OS-1って、こんなに美味しかったっけ(笑)。
体調を崩すと、普段は当たり前だと思っていたことが、ひとつひとつできなくなる。
でも、そのおかげで見えたこともありました。
子どもたちは、思っていたよりちゃんと成長していた。
家族は、私が全部やらなくても大丈夫だった。
そして私は、思っていた以上にピアノが好きだった(笑)。
元気になったら、子どもたちにおいしいものを作ってあげよう。
そして、ピアノも弾こう。
「面倒くさいなぁ」
なんて言わずに(笑)。
元気って、ありがたい。
食べられるって、ありがたい。
動けるって、ありがたい。
そして、やりたいことを「やりたい」と思えることも、ありがたい。
体調を崩した3日間。
思うように動けなかったけれど、
思いがけず、家族の成長と自分の「好き」を発見した3日間でもありました。