夢ってなに?

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薬剤師 たまちゃん

長年薬剤師として、地域の皆様の健康をサポートしてきました。 私自身も子育て真っ只中、更年期を経験しているからこそ、 同じように悩まれている方々の気持ちに深く共感できます。 ホルモンバランスの変化による体調不良や、心の揺れ動きなど、 一人で抱え込まず、ぜひお話を聞かせてください。 自身の経験に基づいたアドバイスで、皆様の心と体の健康をサポートいたします。


夢ってなんだろう?と誰しも考えた事があると思います。

科学的に説明ができるものではない、とさえ思いませんか?

様々な研究がなされていますが、やはり、夢の正体はまだはっきりとは解明されていません。

ですが、多くの研究の中で、わかってきた事もあります。

 

睡眠は、浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を交互に約90分を1サイクルとして、くりかえしています。これらが正常に回る事により、健康な睡眠が導かれます。

そのサイクルの中で脳は必要な処理作業をします。それが夢なのです。

 

レム睡眠の働き(睡眠の25%

・まぶたの下で目が動いている

・脳は比較的活発に働いている

・身体は脱力状態

・記憶の処理や感情の整理をしている

・夢をみやすい

 

レム睡眠の脳の活動は、記憶をつかさどる海馬や感情をつかさどる扁桃体が活発に働きます。

一方で、論理的思考や判断力をつかさどる前頭前野の働きは低下します。

つまり、レム睡眠中は、「感情やイメージは豊かですが論理的思考は欠如した状態」と言えます。

 

このため、レム睡眠中に見る夢は、現実的では起こり得ない事や、非論理的な内容になります。また、不安や恐怖の感情も豊かなので、悪夢となる事があります。

 

レム睡眠が不足すると、記憶力や集中力の欠如、学習能力の低下、気分の不安定さ、日中の眠気、につながってしまいます。

 

ノンレム睡眠の働き(睡眠の75%

・脳の回復

・身体の回復

・成長ホルモンの分泌

・疲労回復

 

ノンレム睡眠中でも夢は見ますが、断片的だったりボヤーッとした夢になります。

 

 

一般的に夢を見た=夢を覚えていた、という時はレム睡眠中に夢を見てレム睡眠中またはレム睡眠直後に目覚めた時、と考えられています。

 

つまり、夢を見るという事は、「脳が記憶や感情を処理している過程を私達が体験している事」なのです。

夢の内容自体にあまり重要な意味はないのです。

そして、夢を見るのは、睡眠サイクルの中の正常な生理反応なので、睡眠の質にも問題はありません。

十分な睡眠が取れていても夢はみます。

悪夢でも同様です。

 

ただし、何度も夢を見る(=何度も起きる)や、夢を見た後に疲れている、同じ悪夢ばかり見る、というのは、睡眠サイクルが乱れていたり、心理的な問題が影響している事もありますので、ケアが必要かもしれません。

 

 

少し話がそれますが、

睡眠の薬でオレキシン拮抗薬(デエビゴ、ベルソムラ、クーヒビック、ボルズイ)は、悪夢を見ることがある、というのはご存知でしょうか。

オレキシンは覚醒を促すホルモンであり、レム睡眠を制御する働きも併せ持ちます。

これらの薬がオレキシンを抑えると、レム睡眠がより濃くなり、悪夢を見る機会が増えるというわけです。

睡眠の質には問題がありませんが、少し気になるかもしれませんね。

 

 

ここまで夢の話をしましたが、少しは、夢の正体が掴めたでしょうか。

時にはスピリチュアル的なものと結びつけたくなる夢ですが、やはりそうではなく、科学的反応と言えそうですね(^^)