血液サラサラの薬の話

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薬剤師 たまちゃん

長年薬剤師として、地域の皆様の健康をサポートしてきました。 私自身も子育て真っ只中、更年期を経験しているからこそ、 同じように悩まれている方々の気持ちに深く共感できます。 ホルモンバランスの変化による体調不良や、心の揺れ動きなど、 一人で抱え込まず、ぜひお話を聞かせてください。 自身の経験に基づいたアドバイスで、皆様の心と体の健康をサポートいたします。

 

血液サラサラサラサラの薬は、動脈硬化による血栓が問題となる時や、血流の淀みによる血栓が問題となる時に服薬します。

 

今回は、血液サラサラの薬について説明します。

ちょっと難しいので、基本的な概要をお伝えできればと思います。

※病態によってこの内容の限りではありません

 

ここで、血栓はどのように作られるかを説明すると、以下のようになります。

 

血管が傷つく→血小板凝集→凝固反応→フィブリンが固定する→血栓形成

 

そして、血液サラサラの薬は、この血栓を溶かす薬ではなく、血栓が作られないように予防する薬ということを理解する必要があります。

 

 

一言で血液サラサラの薬と言いますが、どのような薬があるか説明します。

 

➀動脈硬化による血栓が問題となる時に使う薬

(心筋梗塞、非心原性脳梗塞など)

 

「抗血小板凝集抑制薬」です。

バイアスピリン、クロピドグレル、プラスグレルなど

 

冠動脈や頸動脈など、動脈にできる血栓を予防します。

動脈は心臓から血流が送られる血管なので流れが急なため、血栓形成の早い段階である血小板が主体の血栓、が形成されます。

このため、「抗血小板凝集抑制薬」を使います。

基本的に静脈血栓には使われません。

 

 

②血流の淀みによる血栓が問題となる時に使う薬

(心房細動、深部静脈塞栓症、肺塞栓、心原性脳梗塞など)

 

「抗凝固薬」です。DOACと呼ばれています。

アピキサバン、リバーロキサバン、エドキサバン

ダビガトラン、ワーファリンなど

 

下腿深部静脈や大腿静脈など静脈にできる血栓を予防します。寝たきり、エコノミー症候群が原因となる血栓です。

静脈は心臓に血液を戻す血管ですが、血流が遅く血液が停滞する事があります。このため、血栓形成において、凝固能が働きフィブリンによる血栓の固定、にまで進んでいきます。このような静脈血栓に、フィブリン凝集抑制作用を示す「抗凝固薬」が効果を発揮します。

 

 

③EPAは血液サラサラの薬?

 

EPAは、血栓を予防する薬ではなく、危険な血栓を落ち着かせる薬、又は、血栓を作りにくい環境にする薬と言えるかもしれません。

血管の炎症を鎮める効果や、血小板をくっつきにくくする作用を持ちますが、「抗血小板薬」の代替となる薬ではありません。

上記作用により、血管が整備されるので、血管の健康にとてもよい効果を示します。

 

 

血液サラサラの薬は、命に関わる病態に使う薬なので、とても大切な薬です。必ず医師の指示のもと服薬する事が重要です。決して自己判断で服用調整してはいけません。

 

 

一方で服薬による心配は、出血しやすくなる、という事です。特に、脳出血について心配される方もいらっしゃると思います。

数年前、抗血栓薬を服薬した場合の脳出血による重症化リスクを解明した研究が発表されました。これによると、ワーファリンについては重症化がみられましたが、「抗凝固薬」と「抗血小板凝集抑制薬」については重症化リスクが認められない、という内容でした。

血栓形成の問題を考えると、抗血栓薬をしっかり服薬していくことが、命を守るために大切な事だと理解されています。