在宅こぼれ話 ~寒い季節の思い出~

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薬剤師 微熱

在宅業務担当しています。音楽と自然が大好きです。好きなことには熱中するタイプで、最近ピアノを始めました。健診でコレステロール高めと指摘されるお年頃ですが自転車で毎日駆け回っております。人生の最期を迎えるその時に、「いい人生だった」と言えるように過ごしたいと思っています。

 

2月になり寒さが一段と厳しくなってきましたね!


雨の日も、風の強い日も、時には雪が降る日でも、患者さんのお宅へ訪問します。

この時期は特に、少しだけ覚悟が必要な朝もあります。

冬の訪問は、移動だけでも体力を使います。

 

手がかじかみ、足元を気にしながら向かう日もあります。それでも在宅では、「天候が悪いから今日はやめる」という選択肢はありません。患者さんは自宅で、いつも通り私たちを待っています。

 

そんな寒い季節のある日、訪問先の患者さんから手編みのマフラーをいただいたことがありました。


編み物がとても得意で、先生の資格を持てるほどの腕前の方です。

ただ、ご自身の生活で精一杯の状況でもありました。

それでも「寒い中、わざわざ来てくれるから」と、ご自身で編んだマフラーをくださったのだと思います。

来てくれたことがうれしい、そんな感謝の気持ちが静かに伝わってきました。

 

私は、自分の得意なことが誰かの役に立てばと思い、薬剤師になって在宅の仕事をしています。
でもこの時ふと気付いたんです。患者さんも同じなのだと。
誰かに迷惑をかけようとして生きている人なんて、いないのです。

私自身、健康には自信がありましたが、年々体力の衰えを感じることもあります。
調子が出ない日もあれば、子どもの体調不良等で仕事を休み、他の人に代わってもらう日もあります。


だからこそ、関わるすべての人に対して、いつも感謝の気持ちを忘れないでいたいと思っています。

誰かが大変な時には、自分にできる範囲で精一杯仕事を全うする。


在宅医療も、職場も、そうした「ありがとう」の積み重ねで成り立っているのだと感じます。
寒さの厳しい季節だからこそ、人の温かさを大切にしながら、この仕事に向き合っていきたいと思います。