畑一年目で学んだこと

薬剤師 微熱先生のプロフィール写真

薬剤師 微熱

在宅業務担当しています。音楽と自然が大好きです。好きなことには熱中するタイプで、最近ピアノを始めました。健診でコレステロール高めと指摘されるお年頃ですが自転車で毎日駆け回っております。人生の最期を迎えるその時に、「いい人生だった」と言えるように過ごしたいと思っています。

 

農家さんの土地を借りて畑作りを始めたのは、20253月のことだった。

もともと自然が好きで、植物を育てるのも嫌いじゃない。娘の野菜嫌いが少しでも克服できたらいいな、という思いもあって、最初は自宅の家庭菜園でトマトを育ててみた。

 

実はちゃんと実はなった。でも、味はいまひとつ。葉は途中で病気になり、思うようには育たなかった。

調べても、真似しても、うまくいかない。だから、農家さんの指導を受けながら、野菜のこと、畑のことをきちんと学びたくて、今の畑を始めた。

 

正直に言うと、始めるときは不安だった。続けられなかったらどうしよう、と。

仕事も家庭もある中で、天候に左右され、成果もすぐには出ない畑を続けられるのか、自信はなかった。

 

そんな不安を支えてくれたのが、当時、薬局で一緒に働いていた四人の仲間だった。

それぞれの事情で環境が変わり、同じ職場ではなくなった人もいる。

それでも、畑を通して交流が続いていることが、今はとても嬉しい。一緒に汗をかいた時間が、関係をつないでくれている。

 

畑を始めた当初、娘はまったく興味を示さなかった。

汚れるのも虫も嫌で、畑の話にも反応は薄かった。

それでも、畑のことを話し、できた野菜を持ち帰るうちに、「これ何の野菜?」「今、何作ってるの?」と聞いてくれるようになった。

 

「一人だと大変だから、手伝ってくれる?」

そう声をかけると、「しょうがないなぁ」と言いながら、畑についてきてくれた。

 

一年やってみて学んだのは、待つこと、信じること、手を出しすぎないこと。

野菜も人も、思い通りにはならない。

 

地域の人たちの健康に貢献したい、という思いがある一方で、薬だけでは健康になれないとも感じている。

だからこれからは、畑を通して地域の人とつながり、健康増進につながる場をつくれたらいい。

野菜の販売も、その一歩として考えている。

 

畑一年目は、育て方を学んだ一年であり、

健康や人とのつながりを、あらためて考える一年だった。