

冬になると、急に唇がガサガサしたり、皮がむけてリップクリームが手放せなくなったり……そんなお悩みを抱える方が増えます。「こまめに塗っているのに全然よくならない」という声もよく聞きますが、実は唇の荒れには“外側の乾燥”だけでなく、“体の内側の栄養状態”も深く関わっていることをご存じでしょうか?
唇が荒れやすい理由
唇の皮膚は、3~4日ほどで新しく生まれ変わります。とてもターンオーバーが早い部分ですが、皮脂腺がほとんどなく、皮膚も薄いのが特徴。そのため、気温や湿度が下がるとすぐに乾燥の影響を受けてしまいます。
さらに、肌(皮膚)は内臓の鏡とも言われ、栄養不足があると真っ先に影響が表れやすい場所でもあります。
「唇だけ繰り返し荒れる」「リップを塗っても改善しない」という場合、体の内側のサインかもしれません。
栄養不足で起こる唇トラブル
唇の荒れには、特に次の3つの栄養素が関係しています。
● ① ビタミンA不足
ビタミンAは、皮膚や粘膜の材料となる重要な栄養素。不足すると口角炎や唇のひび割れが起こりやすくなります。
〈おすすめ食材〉 レバー、バター、卵 など
● ② 亜鉛不足
亜鉛は肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあります。足りなくなると細胞の再生がうまく進まず、唇のカサつきや皮むけが起こりやすくなります。
〈おすすめ食材〉 炒りごま、カシューナッツ、きな粉 など
● ③ ビタミンB群不足
ビタミンB群は粘膜の修復や潤い保持に欠かせません。単体よりも「ビタミンB群」として複数を一緒にとる方が働きが高まります。
〈おすすめ食材〉 豚肉、サバ、玄米 など
普段の食事で不足しやすい栄養素でもあるため、意識してとってみると唇の状態が変わる方はとても多いです。
かんたんにできるリップケア:はちみつパック
外側からのケアとして、手軽で効果を実感しやすいのが「はちみつパック」。
はちみつには保湿成分が豊富に含まれており、乾燥で固くなった唇をしっとり柔らかくしてくれます。
〈やり方〉
- はちみつを唇全体に薄くのばす
- ラップをして5分ほど置く
- ぬるま湯で洗う、またはコットンでやさしく拭き取る
寝る前に行うと翌朝の唇がぷるっと整いやすくなります。
内側+外側のダブルケアでぷるぷる唇へ
唇のガサガサは、乾燥だけでなく栄養不足から起こることがあります。
外側から保湿しながら、体の中からもしっかり栄養を補うことで、ふっくらとした潤いのある唇に整えることができます。
「リップクリームを塗っても改善しない」
「毎年同じ時期に唇が荒れる」
そんな方は、ぜひ食事や生活習慣も一度見直してみてくださいね。