秋の乾燥から体を守る~潤い養生~

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薬剤師 アッキー

薬剤師アッキーです! 漢方薬のスペシャリスト!オーソモレキュラー療法にも精通し、食事・サプリメント・ライフスタイルなど、多方面からあなたの健康をサポートいたします。はる薬局グループのInstagramを担当しておりますので、DMからのお問い合わせもお待ちしています!

 



秋は「乾燥」が体調不良のもとに

秋になると空気が乾き、体の内側の潤いも不足しがちになります。
その結果、皮膚やのど、鼻、腸などの粘膜がダメージを受けやすくなり、放っておくと免疫力や肌のバリア機能が低下することもあります。

「なんとなくだるい」「肌がカサつく」「のどがいがらっぽい」――そんな不調の背景には、乾燥が隠れているかもしれません。

 

「肺」と乾燥の深い関係

漢方の考えでは、秋は五臓のうち「肺」が弱りやすい季節とされています。
肺は呼吸を司るだけでなく、体のバリア機能や潤いを守る働きも担っています。

そのため、肺が弱ると次のような症状が起こりやすくなります。

  • のどや鼻の乾き
  • 空咳が出る
  • 肌荒れ・かゆみ
  • 便秘

こうしたサインが出てきたら、肺をいたわる潤いケアを意識してみましょう。

 

秋の乾燥ケアにおすすめの食材

秋の乾燥には「白い食材」がオススメです。
次のような食材が、体を内側から潤してくれます。

  • れんこん:のどを潤し、咳を予防
  • :体の熱を冷まし、潤いを補う
  • 白きくらげ:肌や粘膜を整える

さらに、豆腐・大根・山芋なども潤いをサポートしてくれる食材です。
旬の食材を上手に取り入れて、体の中から乾燥対策を。

 

今日からできる潤い養生

「最近、肌やのどが乾いてきたな」と感じたら、すぐに始められる潤いケアがおすすめです。

  • 朝晩の深呼吸で気と肺を整える
  • 加湿器や濡れタオルで部屋の湿度を保つ
  • スキンケアやリップクリームで外側から保湿
  • 入浴でしっかり温まり、血流と巡りを整える

小さな工夫でも、積み重ねることでからだ全体の潤いが守られていきます。

 

うるおいを守って秋を元気に

秋は乾燥による不調が出やすい季節。
肺をいたわり、粘膜や肌、呼吸を整えることが、健やかに過ごすポイントです。

「旬」と「潤い」を意識した食事と生活で、夏の疲れを持ち越さず、心地よい秋を元気に過ごしましょう。
日々のちょっとした意識で、秋のからだはぐっと整っていきます。