心のバリアフリーを築くコミュニケーション

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医療事務 マミー

患者様の為に『愛顔を絶やさず』をモットーに、患者様と地域に寄り添う薬局になるように日々努めております。 手話を勉強しております。筆談と手話を交えて、皆様のお力に少しでもならたらとと思います。 受付とテクニシャン業務をしています。

心のバリアフリーを築くコミュニケーション

 

9年前、聴覚に障害のある友人とのコミュニケーションを深めたいという思いから、手話を学び始めました。

最初は、お互いの意思疎通がうまくいかずもどかしい思いをする事も少なくありませんでした。

しかし、手話教室に通い少しずつ手話表現を覚えていくうちにそれまで見えなかった世界が拓けていくような感覚を覚えました

以前聴覚障害者の集会に参加した際、手話のスピードについていけずほとんど理解できなく孤独感を感じた苦い経験があります。

その経験があったからこそ、「もっと学びたい」「もっと寄り添いたい」という気持ちが強くなりました。

そんな中、勤めている調剤薬局で聴覚に障害のある患者様が来局されたことがありました。私は少し会話をさせていただきました。ご本人もご家族も「手話を理解してくれ人がいて嬉しい」と大変喜んでくださいました。

手話が単なるコミュニケーションツールでなく、心と心をつなぐ温かい懸け橋になることを実感しました。

このような経験からコミュニケーションの形は一つではなく、例えば、視覚に障害のある方とのコミュニケーションでは言葉遣いや声のトーン、そして「〇〇があります」といった具体的な情報提供が重要になると思います。点字ブロックの案内や安全な歩行をサポートする声掛け一つでその方の安心感は大きくかわると思います。また車いすを利用される方とのコミュニケーションにおいては同じ目線の高さに配慮し屈んで会話するなどの姿勢が大切だと思います。段差のある場所での手助けや、薬局の入り口での声掛けなどほんの少しの配慮がその方の行動範囲を広げ社会参加を促すお手伝いができるかもしれません。

重要なのは、相手の状況を想像しどのようなコミュニケーションが最適なのか考えることかと思います。手話、筆談、音声、触覚、そして表情や身振り手振り様々な方法を組み合わせる事で私たちは多くの人々と心を通わせることができるのではないかと思います。

私たちはそれぞれの個性や違いを持っています。それらの違いを理解し尊重することで豊かな社会(調剤薬局)を築いていけるのではないでしょうか。

相手の立場に立ったコミュニケーションを心掛け心のバリアフリーを広げていきたいと思います

これからも、はる薬局ではお薬のことだけでなく患者様とのコミュニケーションを大切にしたいと思っております。