
薬剤師 はじめちゃん
薬剤師であり、フルマラソン愛好家でもあります。 健康と運動、そしてお薬の専門知識を活かし、皆様の健康とパフォーマンス向上をサポートします。 トレーニングや栄養に関するアドバイスも可能です。 お気軽にご相談ください。
こんにちは。はる薬局の管理薬剤師です。
最近のちょっとした楽しみ、それは「お散歩」。
なんてことない時間だけど、これがけっこういいんです。
ちょっとコンビニまで、ドラッグストアまで──そんな時も、あえて徒歩。
自転車にも乗らず、公共交通機関も使わず、てくてく、のんびり歩いて行きます。
イヤホンからお気に入りの音楽を流しながら、街の風景を眺めて、ぷらぷらと
急ぐ必要なんて、なし。
立ち止まって道端の花に目をやったり、「あれ、こんなところに新しいお店?」なんて発見があったり。
意外と、歩いていると見えてくるものって多いんです。
気が向けば一駅、二駅分を歩いてみたり。
あるいは、電車にちょっと乗って、降りた先の知らない街をぶらぶら。
公園をぐるっと回ってみるのもいいし、観光地を気ままに歩くのも悪くない。
気になるお店があれば、ふらっと入ってみる。
ちょっと贅沢してランチと一緒にビールを一杯。
「グビッ」「ぷはぁ〜」、なんて心の声が漏れちゃう。そんな時間もまた最高。
風が気持ちいいなと思えば、スマホを取り出してカシャリ。
気づけば軽く一万歩オーバー。でも、不思議と疲れないんですよね。むしろリフレッシュ。
春って、ほんと散歩にぴったりの季節。暑すぎず、寒すぎず。空気はやわらかく、景色もどこかキラキラしていて。
そんな季節だからこそ、気負わず、気ままに。
てくてく、ぷらっと歩いてみませんか?
きっと、今日しか出会えない何かが待ってますよ。
☆ウォーキングって、実はすごい(医学的にも)
なんとなく歩いているだけなのに、じつはウォーキングってとても優秀な運動なんです。
身体への負担は少ないのに、しっかり健康効果がある──その“ちょうどよさ”が魅力です。
まず、心肺機能の向上。
ウォーキングを継続することで心臓や肺の働きが高まり、高血圧・高脂血症・糖尿病など生活習慣病の予防や改善にもつながります。
次に、血流改善による代謝アップ。
足を動かすことで全身の血行が良くなり、筋肉のポンプ作用で血液がスムーズに巡ります。これにより、冷え性やむくみの軽減にも効果が期待できます。
また、メンタルヘルスへの効果も見逃せません。
ウォーキングのリズム運動は、脳内で“セロトニン”と呼ばれる神経伝達物質の分泌を促します。
このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、うつ症状の軽減やストレス耐性の向上に役立つとされています。
さらに、歩行という運動は“左右交互の運動”であるため、脳の前頭葉(判断力・記憶・集中力などを司る)を刺激すると言われています。
高齢者における認知症予防の観点からも、ウォーキングは非常に有効なアプローチとされています。
そして何より、ウォーキングのすごいところは「日常に自然に組み込める」こと。
ジム通いのように特別な準備もいらず、天気のいい日に外を歩くだけ。
音楽を聴きながら、街を眺めながら、気が向くままに歩くだけで、心と体が整っていくんです。
「ちょっとそこまで」を「ちょっと健康に」に。
春の風と陽ざしに誘われて、今日もてくてく、ぷらぷら。
そんな一歩が、きっと未来の自分のチカラになるはずです。